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OUTDOOR DOCUMENTARIES"PERMACULTURE"at SOIL DESIGN

June 04, 2025

— 1970年代にオーストラリアで生まれたパーマカルチャーの考えを、日本の文化や暮らしに合わせた理由とは?

四井真治: パーマカルチャーとは、人間にとっての恒久的で持続可能な環境をつくるためのデザイン体系です。

日本には、日本に合ったパーマカルチャーがあると考え、18年前に山梨県北杜市に引っ越し、家族4人だけで、持続可能な暮らしを組み立てる生活実験を続けています。その経験を、商業施設や個人の住まいなど、さまざまなデザインに活かしています。

— 農的な暮らしの中で、自然の秩序や原理を理解することの大切さについて、どのように感じていますか?

四井真治: 僕のパーマカルチャーデザインは、その仕組みが動き出す「きっかけ」をつくるデザインなんです。つまりそれは、土ができる仕組みでもあるし、いかに土の中にたくさんの生き物が住める環境をつくるか、ということでもあります。

そのために堆肥や肥料を入れるんです。だから僕のデザインは、人が暮らすことで、いかにたくさんの生き物が共に生きられる環境にできるか、ということを考えています。

— 道具との向き合い方や、その選び方・使い方に込められた考えについて教えてください。

四井真治: こういう、いろんな隙間をつくってあげると、たくさんの生き物が住みつきます。いろんな役割をもった生き物がすめる場所をつくる、それが「虫塚」や「バグホテル」です。

工夫するのは楽しいですよ。工夫した分だけ、生き物が増えていく。それが、本当の豊かさなんです。ここは、本当に“いのちの仕組み”で畑が成り立っています。

— 「人間は土をつくる生き物である」という考えとは?

四井真治: 草なども細かくして、下に敷いていきます。そうすることで、ここに新たな土が生まれてくるんです。ほら、こんなふうに粒々になってる。

これが「団粒構造」といって、土の理想的なかたちなんです。こんなふうに、土が連続的にできていく仕組みを、私たちも手助けしています。

— 花や植物の配置、小石ひとつにまで意図があると聞きます。それらの“理由”や背景について教えてください。

四井真治: ここでは、生活の中で出る生ごみなどは、できるだけ堆肥小屋に戻すようにしています。人が集めるもの、動物が集めるもの 、うんちやおしっこもそうですし、獣の生え替わりの毛も、実は大切なタンパク源なんです。

そういったものを、土づくりに活かせるように利用しています。まさに、僕らが生きることによって土ができる、そんな仕組みを、この堆肥小屋でつくっているんです。

—「過去・現在・未来をつなぐ」「循環する暮らし」とは?

四井真治: 暮らしにある技術って、あらゆるものが年月をかけて蓄積されたものなんです。だからそれは、文化であり、先人の血を受け継ぐということでもあります。

そうすれば、自然とそこに二酸化炭素が蓄えられるし、その仕組みは、僕らの食べものや衣類の材料を生み出す循環も、どんどん豊かにしてくれる。

—自然と共存する中で生活する中で、感じること・考えることとは?

四井真治: つまり未来の暮らしっていうのは、地球の仕組みが続いていく延長線上に、僕らの暮らしを組み立てていくこと。

それって、具体的に言うと「土ができる暮らし」なんですよね。

profile

四井 真治

パーマカルチャーデザイナー、いのちの仕組みの暮らし研究家、20年以上の日本のパーマカルチャーと持続可能な暮らしを研究。
https://sowers.jp/soildesign-link/ @yotsuishinji_permaculture

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OUTDOOR DOCUMENTARIES"PERMACULTURE"at SOIL DESIGN

June 04, 2025


— 1970年代にオーストラリアで生まれたパーマカルチャーの考えを、日本の文化や暮らしに合わせた理由とは?

四井真治: パーマカルチャーとは、人間にとっての恒久的で持続可能な環境をつくるためのデザイン体系です。

日本には、日本に合ったパーマカルチャーがあると考え、18年前に山梨県北杜市に引っ越し、家族4人だけで、持続可能な暮らしを組み立てる生活実験を続けています。その経験を、商業施設や個人の住まいなど、さまざまなデザインに活かしています。

— 農的な暮らしの中で、自然の秩序や原理を理解することの大切さについて、どのように感じていますか?

四井真治: 僕のパーマカルチャーデザインは、その仕組みが動き出す「きっかけ」をつくるデザインなんです。つまりそれは、土ができる仕組みでもあるし、いかに土の中にたくさんの生き物が住める環境をつくるか、ということでもあります。

そのために堆肥や肥料を入れるんです。だから僕のデザインは、人が暮らすことで、いかにたくさんの生き物が共に生きられる環境にできるか、ということを考えています。

— 道具との向き合い方や、その選び方・使い方に込められた考えについて教えてください。

四井真治: こういう、いろんな隙間をつくってあげると、たくさんの生き物が住みつきます。いろんな役割をもった生き物がすめる場所をつくる、それが「虫塚」や「バグホテル」です。

工夫するのは楽しいですよ。工夫した分だけ、生き物が増えていく。それが、本当の豊かさなんです。ここは、本当に“いのちの仕組み”で畑が成り立っています。

— 「人間は土をつくる生き物である」という考えとは?

四井真治: 草なども細かくして、下に敷いていきます。そうすることで、ここに新たな土が生まれてくるんです。ほら、こんなふうに粒々になってる。

これが「団粒構造」といって、土の理想的なかたちなんです。こんなふうに、土が連続的にできていく仕組みを、私たちも手助けしています。

— 花や植物の配置、小石ひとつにまで意図があると聞きます。それらの“理由”や背景について教えてください。

四井真治: ここでは、生活の中で出る生ごみなどは、できるだけ堆肥小屋に戻すようにしています。人が集めるもの、動物が集めるもの 、うんちやおしっこもそうですし、獣の生え替わりの毛も、実は大切なタンパク源なんです。

そういったものを、土づくりに活かせるように利用しています。まさに、僕らが生きることによって土ができる、そんな仕組みを、この堆肥小屋でつくっているんです。

— 「過去・現在・未来をつなぐ」「循環する暮らし」とは?

四井真治: 暮らしにある技術って、あらゆるものが年月をかけて蓄積されたものなんです。だからそれは、文化であり、先人の血を受け継ぐということでもあります。

そうすれば、自然とそこに二酸化炭素が蓄えられるし、その仕組みは、僕らの食べものや衣類の材料を生み出す循環も、どんどん豊かにしてくれる。

— 自然と共存する中で生活する中で、感じること・考えることとは?

四井真治: つまり未来の暮らしっていうのは、地球の仕組みが続いていく延長線上に、僕らの暮らしを組み立てていくこと。

それって、具体的に言うと「土ができる暮らし」なんですよね。

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四井 真治

パーマカルチャーデザイナー、いのちの仕組みの暮らし研究家、20年以上の日本のパーマカルチャーと持続可能な暮らしを研究。
https://sowers.jp/soildesign-link/ @yotsuishinji_permaculture

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