No.13 ハンティングベスト
ウールリッチ社を代表するハンティングベスト、 No.13 はウールリッチ社の資料では 1900 年頃より 1949 年頃まで生産されました 。
当時は袖付きのベスト(No.113)も展開しており、そちらは1959年頃まで生産されていましたので、当時は袖付きベストの方も需要が高かったと推測できます。
約50年という長い間、存在したハンティングベストを昨年のNo.503 HUNTING COATに続き、アーカイブを解析しながら日本製で完全復刻しました。
“ほぼ忠実に再現した“ ことにより現代のハイテクとは異なる、経年変化も楽しみながら「末永く愛用品と付き合う」スタンスを私達は提案したいと思います。
1.1950年代の織りネームを再現。 職人よる顕微鏡で一針ずつ解析してもらい、使用する糸については 丁寧にほぐして番手、撚りなどを確認したうえで、 経年による日焼けや退色 ” を差し引いて再現。そして、品番、サイズネームは当時の大量生産に見られる均一では 無いプリントを再現する為にひとつひとつ手作業でスタンプしています。
2.1900年代初頭のアーカイブをベースに作成した鉄製のバックル。 何度もサンプルを作り、色調合した塗装を施しました。
3.一般的にはアルミ製が主流の中、オリジナルを忠実に再現した 鉄素材の刻印入りドットボタン。経年変化も楽しめます。
4.30oz WOOLハンティングチェックは世界3大毛織産地である尾州で完全復刻。 シャットル織機で糸の膨らみは残しながら、織機の力強さによって高密度で重厚に仕上がっています。
上質なピュアウールを使用し、目を詰まらせる特殊な縮絨加工により撥水性を高めていました。また、ハンティングの際の衣服の擦れる音の少なさ、保温性や吸湿発散性などウールならではの特性はそのままに、藪や風を通さない強靭な表面加工を施し、快適で実用的なフィット感と最高の質感を堅持します。