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OUTDOOR"FLY FISHING"
by YUDAI MOCHIZUKI

Oct 17, 2023

— バンブーロッドビルダーとして大切にしている事はなんでしょうか?

自分が良しとしていないテーパーデザインやアクションの竿をお客さんには勧められないですし、何よりも自分が一番のユーザーだと思って仕事を行っています。それが一番自分にとっても正直になれますし、お客さんに対しても正直でいられる。だから自信を持ってこのアクションです。と、言えますね。

この職業を生業にしていく上で、自分に正直でいたかったんですよね。それには、マスが住んでいる所に自分が行って毎日のように釣りをして、竿のテストをしてこれが『自分の竿です』っていう風に言いたかった。

— 横浜から北海道の上富良野へ移住を決めた経緯を教えてください。

2013年からアメリカに通い始めていて、 モンタナに僕が尊敬するロッドデザイナーがいまして、その方の工房を訪れた時に、丘の上に工房が建っていて、窓からはロッキー山脈が見えました。

その時に見上げた空と、この上富良野の空が一緒だったんです。それで、ここに住んでいますね。

— 望月さんにとってフライフィッシングの魅力は?

いま、魚が水面を流れる昆虫や捕食対象のものを水面まで食べに行く、『ライズ』と呼びますが、そのライズをする魚を、探しています。 水面に出来るわずかな波紋、鳥も水棲昆虫が水面で羽化して飛び立っていくものを狙っているので鳥が騒ぎ出した時は、大体ライズが起きるサインですね。

ライズを取るっていうのは僕のスタイルなのでとにかくライズを探す。ライズするまでじっと待っています。だからライズしなかったら竿を出さずに帰る時もあります。一番長かったのは6時間ですかね。

— ライフワークでもあるフライフィッシングを行うことで、ご自身の仕事へどのような影響がありますか?

僕はバンブーロッドビルダーである前に『釣り人』なのでやはり狙ったライズをかけて、5分以内にランディングするというのが僕の中で、釣りの美学としてあります。それを達成できた時はすごく嬉しいです。

僕の竿を使ってくれているユーザーの皆さんからもそういったコメントや動画、写真が送られてくるのですが、その時はものすごく嬉しくて堪らないですね。

profile

望月雄太

1976年山梨県生まれ。 大雪山国立公園の西麓に拠点を置くプロフェッショナル・バンブーロッドビルダー。 自らの竿をモダンクラッシックと呼び、伝統を重んじながらも革新的な道具を追求。フィールドテストを繰り返しながら、一本ずつ丁寧に製作。
https://www.instagram.com/yudaimaker/ @yudaimaker

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OUTDOOR"FLY FISHING"
by YUDAI MOCHIZUKI

Oct 17, 2023


— バンブーロッドビルダーとして大切にしている事はなんでしょうか?

自分が良しとしていないテーパーデザインやアクションの竿をお客さんには勧められないですし、何よりも自分が一番のユーザーだと思って仕事を行っています。それが一番自分にとっても正直になれますし、お客さんに対しても正直でいられる。だから自信を持ってこのアクションです。と、言えますね。

この職業を生業にしていく上で、自分に正直でいたかったんですよね。それには、マスが住んでいる所に自分が行って毎日のように釣りをして、竿のテストをしてこれが『自分の竿です』っていう風に言いたかった。

— 横浜から北海道の上富良野へ移住を決めた経緯を教えてください。

2013年からアメリカに通い始めていて、 モンタナに僕が尊敬するロッドデザイナーがいまして、その方の工房を訪れた時に、丘の上に工房が建っていて、窓からはロッキー山脈が見えました。

その時に見上げた空と、この上富良野の空が一緒だったんです。 それで、ここに住んでいますね。

— 望月さんにとってフライフィッシングの魅力は?

いま、魚が水面を流れる昆虫や捕食対象のものを水面まで食べに行く、『ライズ』と呼びますが、そのライズをする魚を、探しています。 水面に出来るわずかな波紋、鳥も水棲昆虫が水面で羽化して飛び立っていくものを狙っているので鳥が騒ぎ出した時は、大体ライズが起きるサインですね。

ライズを取るっていうのは僕のスタイルなのでとにかくライズを探す。ライズするまでじっと待っています。だからライズしなかったら竿を出さずに帰る時もあります。一番長かったのは6時間ですかね。

— ライフワークでもあるフライフィッシングを行うことで、ご自身の仕事へどのような影響がありますか?

僕はバンブーロッドビルダーである前に『釣り人』なのでやはり狙ったライズをかけて、5分以内にランディングするというのが僕の中で、釣りの美学としてあります。それを達成できた時はすごく嬉しいです。

僕の竿を使ってくれているユーザーの皆さんからもそういったコメントや動画、写真が送られてくるのですが、その時はものすごく嬉しくて堪らないですね

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望月雄太

1976年山梨県生まれ。大雪山国立公園の西麓に拠点を置くプロフェッショナル・バンブーロッドビルダー。自らの竿をモダンクラッシックと呼び、伝統を重んじながらも革新的な道具を追求。フィールドテストを繰り返しながら、一本ずつ丁寧に製作。
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